NEAR会員自治体である中国・山東省は、9月8日(月)、山東省青島市において「2025 海洋協力発展フォーラム」を開催した。本フォーラムは山東省人民政府と中国自然資源部が共同で主催し、「青い海から未来へ―持続可能な海洋経済の発展と美しく豊かな海の建設」をテーマに行われた。

開幕式は周乃翔・山東省省長の司会で進められ、梁振英・中国全国政治協商会議副主席、林武・山東省党委員会書記、ピーター・トムソン国連事務総長海洋特使が出席し、歓迎の辞や祝辞を通じて海洋保全と国際協力の必要性を強調した。また、ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)のビダル・ヘルゲルソン事務総長は「海辺の都市」プラットフォーム事務局の設立を公式に発表し、中国国家海洋情報センターの石綏祥主任は「2025 中国海洋発展指数」を発表して中国の海洋発展の現状を紹介した。

続いて、中国自然資源部の雷波・局長が「2024年広東‐香港‐マカオ湾区海洋生態報告書」を発表し、世界青年科学者連合の高春波・副理事長兼事務総長は、世界各国の青年代表とともに「海洋青年人材青島宣言」を発表し、持続可能な海洋発展に向けた若い世代の積極的な参加を呼びかけた。

「2025 海洋協力発展フォーラム」は、開幕式とメインフォーラムのほか、4つの並行フォーラムと5つの特別行事を含む全11セッションで構成された。討議テーマは、海洋経済の高度化、科学技術イノベーション、生態環境保全、若手人材育成、国際海洋ガバナンスなど多岐にわたり、実質的な協力方策が集中的に議論された。
今回のフォーラムは昨年に続き2回目の開催となり、中国と北東アジア地域が国際海洋協力の新たな拠点としての位置づけを確固たるものとした。